こんにちは、あおいです。
転職しようかと思っているデザイナー 「デザイナーになってデザイン事務所で3年くらい働いてるけど、仕事は多いし、帰りは遅くなるし、いつもクタクタ。もう疲れました。。。正直他に良いところあれば転職したい。方法として、インハウスデザイナーって手もあると思うんだけど、選択肢として実際アリなのかな? インハウスでデザイナーやってる人のリアルの声が聞きたいです。」
今回はインハウスデザイナー歴12年の私がこのような質問に答えます。
この記事で分かること
- インハウスデザイナーへの転職は正解です
- インハウスデザイナーのなり方【タイミングと正しいステップが重要】
- インハウスデザイナーになった後にやるべきこと
私の場合、デザイン会社・印刷会社で8年働いたのち、転職してインハウスデザイナーになりました。
なんだかんだでグラフィックデザイナー歴も通算20年近くになるので、何かしら参考にしていただけるのではないかと。
それではどうぞ。
インハウスデザイナーへの転職は正解です【理由は3つ】
まず結論から。デザイナーが転職して企業のインハウスデザイナーになるという選択は、多いにアリです。
理由は3つあります。
- 理由①:待遇が上がる
- 理由②:精神的に楽になる
- 理由③:お客さんとの距離が近くなる
順番に見ていきます。
理由①:待遇が上がる
給料面、福利厚生の面など・・・ですね。
給料が上がるというのは一番大きいです。何だかんだ言って、お金のことは綺麗ごとでは済ませれませんので。
デザイン会社って、超大手ならともかく、数人でやってるような事務所ははっきり言って給料がものすごく安いので、、、
あとは福利厚生の面ですね。「あってないような有給」とか、「うやむやな残業代」とかが、企業に勤めればはっきりします。
インハウスデザイナーになって一般企業で働いて、やっと人並みになる感じですかね。
現実問題として、結婚・出産という機会がある女性には、特におすすめします。
理由②:精神的に楽になる
待遇がアップして、金銭的にも余裕が生まれると、精神的にも楽になります。
「楽をする=悪いこと(怠けている)」と世間では言われることが多いですが、一概には言えないのではないかなと。
仕事はキツすぎなのにギリギリの待遇で追い詰められるばかりでは、まったく余裕がなくなってしまいますよね。
それよりも、楽になったことで精神的にも余裕が生まれ、新しいデザインスキルにチャレンジしたり、良いアイデアを生み出せるようになれるなら、、、そのほうが良い。
理由:③お客さんとの距離が近くなる
これはどういうことかと言いますと、企業に勤めたら、ダイレクトにお客さんとつながれます。
- デザイン事務所の場合
自分→ クライアント→ お客さん - インハウスの場合
自分→ お客さん
上記のとおり。
デザイン事務所の場合はあくまでも「クライアントのお客さんのために」仕事をします。
しかし、企業のインハウスデザイナーの場合は、「自分のお客さんのために」仕事をします。
企業=自分という立場だからですね。
そのぶん手応えは大きいですし、やりがいもあると思っています。
妥協点ももちろんある
もちろん、インハウスデザイナーになったら良いことばっかじゃないですよ。
インハウスデザイナーの妥協点とは
- 服装・身なり面(制服着用)
- 地味、遊び心なし(デスク周りは質素)
- やや孤独(同僚に職種が理解されない)
上記の通り。
きほん事務職というか「デスクワークの人」にカテゴライズされるので、事務員さんと同じく制服着用だったり、企業によっては髪色が制限されたりしますね。
あとは、デザイン会社のようにデスク周りにいろいろ貼ったり、置いたりできなかったり・・・。
さらにこれが一番かもですが、、、同僚からは「毛並みの違う人」扱いされて浮いている感ありますし、極めつけは悲しいかな、「なんかパソコンで遊んで楽してる」くらいに思われているといっても言い過ぎではありません。
インハウスデザイナーのなり方【タイミングと正しいステップが重要】
ズバリ、デザイナーとしての経験をある程度積んでから、インハウスデザイナーになるのが良いです。
理由は、一般企業ではデザインスキルを学んだり、身に付けることができないから。
一般企業のインハウスだと、デザイナーは他に誰もいない、自分一人なんてこともザラです。
ですので、インハウスデザイナーになる前には、まずはデザイン会社で揉まれてしんどい思いもして、デザインのなんたるかや、印刷の知識はもちろん、一通りのことを経験してからのほうが良いと思います。
インハウスデザイナーになった後にやるべきこと
デザイン会社で揉まれて経験を積んで、そのあとインハウスデザイナーとして就職したら、そのままではダメで、つねに前進することです。
具体的行動は、下記の通り。
- デザインの腕を磨く
- 独立・フリーランスも視野に入れる
順番に説明します。
デザインの腕を磨く
うかうかしてると、インハウスはぬるま湯に浸かってボケます。
デザイナーは自分一人、みたいなメーカーにいると、刺激もなければデザインの良し悪しを指摘されることもあまりないので、普通にしてたらそこで成長が止まる気がします。
ですので、進んでクリエイティブな機会を持つようにしたり、デザインへの探究心をつねに持ちつづけることが大切です。
独立・フリーランスも視野に入れる
「もうこれ以上ここでは成長できないな・・・」とインハウスに限界を感じたら、働き方として独立・フリーランスも視野に入れるべきです。
独立とひとことで言ってもそうそう簡単なものではないですが、、、とはいえ、独立・フリーランスというのは、デザイナーのステップアップとしてはあながち間違いじゃないですよね。
というわけで、ここまでながながとお付き合いいただきありがとうございました。
デザイナーがインハウスデザイナーへ転職するというのは、タイミングや正しい段階を踏めば、選択肢として大いにアリですよ、ということをお伝えしました。
インハウス、おすすめです。