こんにちは、あおいです。

グラフィックデザイナーという職業が気になっている人「グラフィックデザイナーってどんな仕事するんだろう?名前だけ聞くとなんかアーティストっぽくてすごくカッコ良いんだけど、実際はどんな仕事をする人なのか知りたいな。仕事内容に納得できたらこの職業を目指したいと思うけど、自分に出来そうなのかもついでに分かると嬉しいです。」
今回はこんな疑問に答えます。
この記事で分かること
- グラフィックデザイナーの真の仕事とは「コミュニケーションツールの創出」です
- デザイナー自身にもコミュニケーション能力は必須
この記事を書いている私は、現在はメーカーのインハウスデザイナー。デザイン事務所や印刷会社を経て、なんだかんだで気が付けばグラフィックデザイナー歴も20年目になりました。
そんな私が、今回はグラフィックデザイナーという仕事の真の役割について解説してみます。
グラフィックデザイナーをこれから目指す人にはぜひ押さえておいてほしいポイントになりますので、どうぞお付き合いください。
グラフィックデザイナーの真の仕事とは「コミュニケーションツールの創出」です
タイトル通りなのですが、グラフィックデザイナーの真の仕事とは、ずばりコミュニケーションツールを生み出すことです。
よくある勘違いとして、「デザイナー?Macを使ってチラシやポスターなんかをおしゃれに作る仕事でしょ」というのがありますが、それだと半分は合ってますが半分不正解かなと。
そもそもどんな製作物にも果たすべき役割がある
表面上だけでいえば、「Macを使ってチラシやポスターなどの印刷物を見栄え良く作る仕事」で間違いはありませんが、大切なのはこの仕事の本質の部分。
その成果(目的)のために、クライアントにかわってお客さんとやり取りしてくれるのがチラシだったりポスターのわけでして、つまり製作物とはコミュニケーションを代弁するツール。
ゆえにそれをつくるのがグラフィックデザイナーの役割です。
成果物の先には人がいることを忘れてはいけない
成果物の先には必ず人(クライアントのお客さん)がいます。
その存在を無視していくらカッコ良くてキレイな紙面を作っても意味がありません。
ちょっと具体例で考えてみます
- クライアント:ナチュラルテイストな雰囲気の美容院
- 依頼(製作物):このたびリニューアルオープンするので、折り込みチラシを打ちたい
ざっくりですが仮にこのような依頼があったとします。
この場合、いくら店の雰囲気に合わせてビジュアル的におしゃれなチラシが完成したとしても、本来の役割が果たせなかったら意味なしです。
もっとも大前提に、チラシを見る人にリニューアルオープンの日程をお知らせするという単純な役割もありますが、それだけではなかなかお客さんは足を運んではくれません。
重要なのは、チラシを見たその先の行動を誘発することでして、リニューアルした店舗に訪れるとどんな良いことがあるのか?までをいかに伝えることができるかですね。
- リニューアルオープンのチラシを見る
- →自分にメリットがありそう!と感じる
- →この美容院をぜひ利用したい!
- →実際に来店
ここまでの流れを、お客さんの立場になって考えながら体裁を整えるのが、グラフィックデザイナーの本来の仕事です。
テイストや装飾が最終目的ではない
グラフィックデザイナーってともすると「アーティスティックなことやってる」ように思われることが多いと思いますが、デザイナーの仕事の本質はそこじゃないです。
あくまでも、果たすべき目的のもと行われるデザインワークの中で、要素として加えられるものです。
デザイナー自身にもコミュニケーション能力は必須
コミュニケーションのツールを生み出すグラフィックデザイナー自身にも、コミュニケーション能力は必須です。
そもそもですが、製作にあたり、まずはデザイナーがクライアントの意向をうまく汲み取ることができないと、元も子もありません。
目的が定まっていないクライアントも多い
なかには依頼の内容がぼんやりとしていたり、クライアント自身「そもそも何の目的のためにこの依頼物を作って、どう役立てるのか?」が不明確な場合も意外に多いんですよね。
ですので、そこはデザイナーがうまくコニュニケーションを取って、クライアントから目指すべき方向や目的をうまく引き出すのが重要になります。
クライアントとのコミュニケーションが良いデザインにつながる
クライアントから得られるさまざまな情報はヒントとなり、良いデザインへとつながります。
さきほどの美容院の例
- 美容院のコンセプトは?→ 美容院の特徴。何がウリなのか。
- ターゲット層は?→ 客層は若い独身者中心なのか、主婦やファミリー層なのか。
- 性別は?→ おもに女性中心なのか、男性客の割合は。
上記は一例ですが、クライアントから得られる情報は、パッと思いつくだけでもこんな感じでありますね。
まとめ:グラフィックデザイナーの仕事は案外奥が深い
もう一度本記事のポイントをおさらいします。
- グラフィックデザイナーとは、コミュニケーションを生み出すところまでをかたちにする仕事
- 成果物の先には、常に人がいるということを忘れたらダメ
- ビジュアルコミュニケーションと同義だということからも、グラフィックデザインはいかにコミュニケーションが鍵になるかが分かる
- デザイナー自身も、クライアントの意図を汲み取るコミュニケーション能力が必要
- クライアントの目的が曖昧な場合は、製作物から成果を生み出すための提案力も必要
こんな感じです。意外かもしれませんが、案外グラフィックデザイナーの仕事って奥が深いですよ。
見かけの華やかな(?)イメージとは違い何かと大変な仕事ではありますが、とはいえ、それ故うまく行ったときの達成感は半端ないです。やりがいは大きいですね。
というわけで今回は以上です。
グラフィックデザイナーという職業がどんな仕事か分からず気になっていた人が、これを見て「がっかり」なのか「俄然やってみたい!」と思ったのか分かりませんが、、、プラスの方向に働いたのならぜひ、グラフィックデザイナー目指して動き出してみてください。